自閉症に有効な食事療法であるGAPS(腸心理症候群)栄養療法、その他、関連する内容の翻訳資料をご提供します。自閉症の生化学的介入にご関心のある方は、ご参考になさってください。すべて翻訳ですので、質問や詳細は、それぞれの著者、講演者、ウェブサイトををご参照ください。
9.9.11
Bone Broth: Heal Your Gut and Lose Cellulite!
骨のスープで、腸を直し、セルライトすら落とせる!
とのことです・・・
私も、ほぼ毎日骨のスープを飲んで(食べて)います。
手に入りやすいものとしては、
骨付き鶏モモ、手羽先、手羽もと、豚骨、牛テール・・・
あとは、お魚でもOKです。鯛をまるごと煮ると美味ですね~(後の処理が大変ですが・・・専門家はどうしているんでしょう?つまり、料理人の方々・・・)
これらの骨や骨付きの部分をコトコト、塩を適量入れた水で煮ます。
骨の場合は、肉のときより長く煮ます。2,3時間ぐらいかな?
人によっては、一日中煮るということもあるようです。
こうやってできた肉のストックに、野菜や、イロイロ、思いつくものを思いつく組み合わせで入れて、また加熱し、柔らかくしてGAPSスープのできあがり!です。
骨付き肉のスープは、GAPSの患者さんたちが、毎日、毎食とるべきものです。
腸を治す!
これがあらゆる病気(心理、精神系も含め)を治す基礎です。
19.7.11
脳は脂肪でできている?
また、脂肪についてですが、脳が脂肪を必要としています。母乳の50%は、生の脂肪です。
アラキドン酸は、バター、卵黄、動物性脂肪からとります。毒素負荷の子供、自閉症に限らず、統合失調症、うつ病、その他多くの心理、精神障害の人たちは、たくさんのアラキドン酸を失っています。
毒素と体内の炎症のため、それが細胞膜から漏れ出すのです。文字通り、重篤なうつ病、強迫神経症、統合失調症の人たちの脳のMRスキャンを行うと、脳が縮んでいるのです。脳の縮小化です。脳細胞を形成している重要な物質がたくさん漏れ出ているからです。それで、子供たちはアラキドン酸を多く含むものが必要です。鳥の皮、ポークの脂、ビーフの脂、バター、チーズ、卵黄などなどが必要です。
16.7.11
解毒を助ける
対処法のひとつは、プロバイオテックをほんの少量から導入し徐々に増量することが大切です。その増量のしかたも、子供によって個別に違います。速く次の段階に行ける子供もあり、ずっと長くかかる子供もいます。特に、自閉症の他にてんかんのある子供は、もっとゆっくりに調整します。
多くの自閉症の子供はてんかん症状があります。この思春期に起こるてんかんの背後には毒素があります。
13.7.11
自閉症における有益細菌のはたらき
26.6.11
消化異常のない自閉症はない
http://www.youtube.com/watch?v=SpmYMo98lYo&feature=player_embedded#at=29
前回からのつづき。
それで、自閉症を治すためには、治療は腸に集中し、その機能をとりもどし、病原体を一掃し、正常な細菌を復活させ、腸の裏地を治さねばなりません。それで、食事法が治療の成功如何を80~90%左右します。なぜなら、人間の消化管は、長いチューブです。ここに影響するものが健康に影響します。なぜ胃腸科の医者たちはそれを理解しないのでしょうか?それで、食事法がナンバーワンの重要な介入法です。
これまで、カゼイン・グルテン除去法が自閉症のナンバーワンの治療法でしたが、これは、数多くの毒素の中のたった二つを解決しようとするものです。ケイセノモルフィンとグルテオモルフィンです。
しかし、ほかにも数多くの毒素があるのです。腸に発生し、血流に流出し、子供の脳へと入っていきます。そのすべての毒素について解決されねばなりません。
cfgfダイエットではそのすべてを解決できません。それで、異なる食事法があります。腸の裏地を直し、正常な細菌叢を構築することです。もちろん、有益細菌がそこに導入されねばなりません。有益細菌は、解毒の能力があります。重金属、水銀などなど、環境から来る毒素要因を中和し、正常な消化プロセスへと持っていきます。吸収し、キレートし、中和します。それで、有益細菌が欠乏していれば、それらから守られていません。この子はこれらすべての毒素にさらされます。
インタビュアー(I):消化異常のない自閉症の子供に出会ったことがないとおっしゃいましたね?
N:D:ありません。
N:存在しません。それだけです。自閉症は、消化管で生まれます。自閉症は、消化異常です。治療の中心は、腸でなければなりません。あいにく、人々は、異なる考えで動いており、水銀や、その他の長いリストの症状の一つとしか消化異常をとらえていません。私たちは、消化管に集中しています。
D:たとえば、この会議の中でも語られましたが、これらの子供たちは、検査するとDHAが不足しているということです。私もそれは気が付いていますが、なぜDHAが低い値なのかというと、腸内毒素症のためです。たとえば、DHAを作る副腎が栄養を与えられていなければならないのです。体内のあらゆる器官が栄養を与えられねばなりません。脳もです。脂肪、ミネラル、タンパク質が必要です。甲状腺やその他の器官に栄養が必要です。腸内のバランスが悪ければ、それができません。
I:たとえば、キレーションについては、まず腸の問題を対処しなければ成功しないと言われますが。
D:私の夢としては、さきほど申した新鮮なヤング・ココナッツのジュースでつくるケフィア発酵ドリンクなのですが、それは、タンパク質、ビタミンB群、カリウム・ナトリウムが豊富です。少量のジュースやステビアを加えておいしくします。これは水銀をキレートしますし、その他多くのよい効果があります。やさしい方法です。ほかに、キレーション法がありますが、体からミネラルを取り去ります。私たちは、再びミネラルを補給する必要があります。
I:どうすれば入手できますか?
D:私たち両人の著書には、多くの文献や情報源がのっています。この二冊です。私たちはつい数日前に出会ったのですが、遠くから来た二人がこんなに多くの共通点を持っていることが驚きです。私の本は、ボディ・エコロジー・ダイエットです。私たちの二冊の本を読めば、これが集中すべきことだとわかります。私たちには、すばらしい実績があります。
N:全くその通りです。発酵食品はすばらしいものです。これは古代から伝わる、有益細菌導入法です。昔は、冷蔵庫も冷凍庫もありませんでした。発酵が自然な保存法でした。
D:ナターシャがこの結論を導いた理由の一つは、彼女がロシア出身ということもあるでしょう。ロシアは世界有数の健康大国です。子供たちも元気です・・・自閉症はありますか?
N:あります。ロシアにも同じ腸内毒素症の流行があります。抗生剤の導入、使用がありますし。
D:日本などの国では、伝統食を捨てていく傾向があるようですし。
N:ロシアの新世代では西洋食がはやっています。特にペレストロイカ後、西洋式のライフスタイル、広告宣伝、商業的プレッシャーが入り、若い層は前と比べて多くの加工食品をとっています。それに、発酵食を自分で作りません。
End of 3of6
つづく
N:この治療は消化管に集中せねばなりません。自閉症の子供で、消化管に問題、症状のない子供には出会った事がありません。有益細菌たちは、消化管のハウスキーパーです。彼らは消化管のすべての表面を覆っています。侵入者、病原体細菌、毒素など環境から入るものたちから守り、また、食物が来ると、栄養素に変換します。彼らは父であり、母であり、消化管の裏地、腸の統合性のハウスキーパーであり、食物を適切に消化吸収させる働きをします。実際、母親の細菌叢もこわれていて、子供自身受け継いだものがなく、抗生剤でせっかく持っていた有益細菌を一掃したり、予防接種などで有益細菌を壊したりしたために、有益細菌がそこにいないなら、子供の腸は栄養素の源となるはずが、これでは、毒素の主要な源となっています。
15.6.11
腸脳連結
http://www.youtube.com/watch?v=2OHJt0_wrFs&feature=player_embedded
F.A.I.R Autism Media:
Autism Diet: Donna Gates and Natasha Campbel-McBride
2 of 6
D(ドナ):研究で、18か月で**の感染を受けた場合、子供の血液脳関門が開き、こういったたとえば真菌の感染したものが脳に入ってしまいます。ボディ・エコロジーダイエット(BED)では、自閉症を腸脳感染とみています。まずは腸での感染。これは、腸内細菌叢が壊れていて病原体が異常発生しているためで、これが脳での感染をおこし、それが行動に影響します。
N(ナターシャ):まったくそうですね。私は腸心理症候群と呼んでいます。それが私の著書のタイトルです。略して、GAP症候群とかGAPSといいます。この子たちは、医療的知識のギャップに入っています。それで、この名は非常に適切です。自閉症の子供たちは、識字障害、運動障害、ADHD、多動性障害、うつ、強迫神経症、そううつ、そして、統合失調症というスペクトラムの中にあります。これらすべての症状はみな共に同じ経路で起こります。異常腸内細菌叢、腸管のもれ、消化管で発生した毒素が血流、そして脳に到達し、脳の正常な機能、脳の正常な発達を阻害します。それで、腸心理症候群です。
ウィリアム・ショーが有機酸検査を発見しました。何十年も前から、尿の成分で、腸内細菌叢の活動がわかるということは知られていました。私たちはそれをよく見ていなかったのです。それで、彼は、何十年にわたる尿分析の知識を集め、この検査をつくりあげました。これにより、あなたの腸内にどのような菌が住んでいるかを知ることができるのです。それを見れば、細菌たちが代謝した成分が尿に見出せます。
D:同じ母親から生まれ、母親から腸内細菌叢を受け継がれた子供で、ある子供は自閉症になるが、他の子供が自閉症にならないのはなぜか、という質問があります。私たちの考えでは、自閉症の子供には血液に真菌感染があるが、それが深刻か軽度かで違います。子供が強い免疫系を発達させていれば、菌を追い出せます。
BEDでは、内的環境系と呼びますが、これを栄養と有益細菌、バランス良い食事で生後すぐから築き上げていくことが重要で、それによって自閉症を予防できるのです。私の見てきた子供たちは、生後すぐから腹痛、腸内毒素症があります。それで、発酵野菜の汁をあげます。サワークラウトというものですが、市販のサワークラウトは、殺菌されており、何の意味もありません。自家製でつくります。野菜を発酵させて、たくさんの素晴らしい細菌をつくり、その汁をとり、生後数時間の赤ん坊の口に入れます。
その他、ヤング・ココナッツの果汁を発酵させて飲み物をつくります。それには、新鮮なタイココナッツを使います。果汁を発酵させ、私のプログラムではすべての子供たちが使っています。それを飲むほど回復が速いのです。
このように、よい菌を腸に入れることで、消化を正常化します。彼らは多くの栄養が欠乏しています。タンパク質、ミネラル、特に脂肪酸などです。しかし、どんなによい栄養を与えても、消化機能を正常化しなければ、栄養はいきわたりません。そのため、まずするべきことが消化機能の正常化です。
また、副腎でエネルギーを作らねばなりません。副腎はミネラル、ビタミンB,C,アミノ酸などが必要です。私たちの紹介している発酵食品は、これらの栄養が豊富で、副腎に有益です。エネルギーが上昇し、消化が改善し、それにより、子供たちが腸と脳における真菌感染に勝っていけるようにします。これらの菌やウィルスは脳に突き抜けて入ってしまっています。これを見逃しています。
私たちは、自閉症を大流行病と言いますが、それが流行病なら、バクテリア、真菌、ウィルスに注目しなければなりません。ただ、その辺を歩いていて、遭遇して急に自閉症に感染することはありません。
つづく
11.6.11
自閉症と腸内細菌叢
http://www.youtube.com/watch?v=nLP0Ijo2CK4&feature=player_embedded#at=18
FAiR (Autism Media) の動画より、GAPS™のナターシャ先生と、BEDROK のドナ・ゲーツのインタビュー(2007年8月にアップロード)
F.A.I.R Autism Media:
Autism Diet: Donna Gates and Natasha Campbel-McBride
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D:私はドナ・ゲーツで、「ボディ・エコロジー・ダイエット」の著者です。私たちには、自閉症の子供たちのための、BEDROK (Body Ecology Diet Recovering Our Kids) というプログラムがあります。そのフォーカスは、発酵食品です。親御さんたちに発酵食品を患者さんの腸に導入する手助けをしています。その理由は、りっぱなバクテリアを腸に入れることで、健康に有益です。有益細菌が数ポンド必要で、この子供たちにはそれがありません。それが、自閉症の原因だと思います。それで子供たちに健康を取り戻してもらうプログラムです。
N:私はナターシャ・キャンベル・マクブライドで、医師(神経科、栄養科)です。イギリスのケンブリッジに住んでいます。生まれはロシアです。
私は、自閉症の子供たちをクリニックでみています。もう、何年もたち、かなりの数の子供たちをみました。私の息子は3歳で重度の自閉症の診断をされ、現在12歳で、完全に治り、普通学校で非常によくやっています。スポーツをやり、友達がいます。
さて、自閉症は、消化管で始まっていると思います。最初は、細菌叢のダメージから始まります。消化管に住む大量の細菌は2kgにもおよびます。高度に組織された細菌世界です。この現代世界で、細菌叢の異常が広がっています。数代にわたっています。私は、子供の健康を話す前に、親の健康状態について診察します。母親を見ますと、間違いなく、深く損傷した細菌叢を持っています。それは、この母親たちの時代、60~70年代は、母乳がカッコ悪いと思われて、母乳をやっていない、数々の抗生剤の投与を受けて有益細菌を殺している、16~7歳から避妊薬を飲み続けている、避妊薬は有益細菌に壊滅的な影響があります。また、新しい、加工された現代食を食べています。それらすべてが重なって、若い女性たちの細菌叢は深く損傷しています。
赤ちゃんの腸は無菌で生まれます。生後20日ほどでこの子供の細菌叢ができ、それが、一生、この子供がもつ細菌叢となります。この混合細菌叢は母からきます。母がもつ細菌叢を子供も持つようになります。それで、自閉症のママたちに見られるように、異常な細菌叢をもつと、それを赤ちゃんがもらう。赤ちゃんの免疫系は未熟です。生後20日以内にできあがる細菌叢は免疫系の形成に非常に重要です。
それで、この赤ちゃんが正常な細菌叢をもらわなかったため、免疫系が生後すぐから損傷しています。そこに予防接種が加わります。予防接種は免疫系に巨大な攻撃です。免疫系が損傷している子供は、予防接種を予想された形で受け入れることができません。免疫系の損傷がさらに深く進みます。その結果、子供はあらゆる感染に弱くなります。それで、尿路感染、胸部感染、とびひなどにかかり、そこに抗生剤が処方されます。
すべての自閉症の子供は、生まれてすぐから数々の抗生剤を投与されています。それで、腸内の有益細菌を一掃します。病原体はすべて生き残り、コントロールを失います。有益細菌が、知られているだけでも500の病原体種をコントロールしているからです。それで、子供は深く異常な細菌叢となり、あらゆる病原体が腸管を攻撃し、「腸もれ」がおこり、食物が正常な消化吸収できなくし、子供は複数の栄養欠乏となり、病原体が食物を消化し、あらゆる種類の毒素を出します。それが血流を流れ、脳へ流れ、脳に毒素が流れる。この毒素で子供が自閉症となります。そのようにして展開していきます。
つづく
6.6.11
動物脂肪ゼロは心臓病死率が7倍
以下引用:
12.男性が高コレステロールであることと心臓病とは何の関係もないことが多くの研究で示されている(10,12,15,16,17,18,21,57,61) 実際、大部分の研究で、女性と同じく、男性についても、低コレステロールの場合、心臓病やその他の健康問題にかかりやすいことが示されている。それでもなお、医者たちは、今日何百万人という男性にコレステロール低下薬を処方し続けている。
抜粋引用おわり(反証できる研究結果はほかにも多数列挙)
科学としての信頼性
3.6.11
地中海ダイエットの発明
12.Ravnskov U. The Cholesterol Myth.
69.Data from 1986 FAO Production Yearbook 40, 1987; and World Health Statistics Annul, 1993
7.5.11
コレステロール仮説の誕生
30.4.11
コレステロール―心臓病?
24.4.11
コレステロールがないと体は機能しない
http://www.youtube.com/watch?v=M9HFZT5x9Xc&feature=player_embedded#at=26
スタチンの話。(抗コレステロール薬)
By Dr.Natasha
まず、パーキンソン氏病との深いかかわりが指摘されています。その疾病の第一の研究所は、昨年記事を出版し、スタチンがかかわると思われる事例が多く、スタチンは薬局でも買うことのできる簡単に手に入るコレステロール低下薬で、今後、大流行が必至、と述べています。スタチンは、世界でもっとも処方の多い薬なのです。(その他の副作用→
24.3.11
GAPS症例
時間の関係で、私のクリニックでの症例(回復例)を急いでお伝えします。
男の子で、2歳にして、セリアック病、1型糖尿病、自閉症がありました。
・生後15か月でインスリン注射。自閉症傾向が18か月から見えました。慢性的に便秘、偏食、栄養不良、青白い、湿疹、アレルギー、睡眠障害、トイレトレーニングできない、セリアック病診断がありました。
・3.5歳でGAPSプログラム開始。
サプリと解毒
サプリメント補給
サプリメントも、重要な部分を占めます。しかし私はサプリを多くとることについてはあまり勧めません。食品からとり、ピルからとらないようにと言っています。これが私の患者にあげるミニマムなリストです。三つありますが、大体は食品と同じです。
22.3.11
21.3.11
20.3.11
GAPSの避けるべき食物
18.3.11
栄養不足と偏食
そして食事法です。これについては時間の関係で急いでお伝えします。サリー先生がすばらしい食物の講義をしてくださいましたので、かなり急いでいけます。
おもしろいことに、この食事法を完全に個別に作り上げたのですが、その後、ウェストン・A・プライス財団に出会いました。このようなものがあるとは知りませんでした。私の本が出て数年たってから財団とサリーに出会いました。そして、私たちの食事法にいかに共通点が多いかに驚いたのです。
偏食:
食事法の前にこれについて知らねばなりません。食事法について話し始めると、親たちが手を挙げて、「あっ、だめです。これを息子は食べません。」「強要できません。」と言います。これらの患者のほとんど、大人や兄弟も、よく偏食していることがわかります。これが最初のGAPSの兆候です。
15.3.11
GAPSプロトコルをはじめる
それではどのようにして患者たちを治療するかについてです。それがGAPS栄養プロトコルです。これらが消化系の障害だからです。
消化系は長いチューブです。そのチューブに起こることがその人の健康に直接的に影響します。従って、食事が第一の治療です。それが最も重要であり、コーナーストーンです。「食事を変えずにこの療法ができませんか?」と聞く人がいます。「サプリメントだけでいかがでしょう?」とも言われます。簡単な答えはありません。この世で、なんでもよいことは、行うことが難しいのです。それで、ウェブサイトを作りました。
てんかんをGAPSで見ると
子供のてんかん
・20歳以下の人口の1%
・精神的症状のある子供の50%
・原因がわからないものが70%
精神科の医師たちはその原因についてあまり興味がないようです。疑問に思わない、真剣に研究しない、ただ薬をやる。抗てんかん剤です。こちらの薬が効かなければ、そちらの薬はどうですか、新しいものがありますから試しませんか・・・かわいそうな子供はてんかん薬のカクテル漬けです。それはすべて子供の脳機能を落とします。それでますます学習ができません。薬をやる前は学習障害がなかったかもしれません。問題行動もなかったかもしれませんが、1回の発作がおこり、薬物投与が始まったら、学習できない、認知ができない、それもそのはず、例の薬物カクテルのせいで脳機能が落ちたのです。
大部分のケースで、てんかんは腸から来る毒素が原因です。したがって、これらの子供の治療の中心は腸でなければなりません。
てんかんについて私のクリニックでの体験から申します。毒素のレベルが脳で非常に高くなると、脳が大きな電気を発してそれを一掃しようとします。つまり掃除なのです。そのため、てんかん発作のあと、その人の思考が明快になります。また、異常をきたしていた症状が消失します。毒素がまた増加してくると、またそれが起こります。非常に嫌な形での安全弁ですが、そうなのです。腸をきれいにして毒素の元をたてばよいのです。この毒素が消化系からきててんかんを引き起こすからです。その毒素源をなくせば、通常てんかんも消失します。≫つづく
5.3.11
障害?性格?超軽度からの心理的症状
腸生理症候群では、体の様々な臓器、器官が攻撃されるというお話をしました。それは腸壁が損傷しており、また腸に異常細菌叢があるからです。このようにして流れ出る毒素がある特別なバリアーに到達します。これが血液脳関門です。ここを超えると、脳、神経系に流入します。そこから腸心理症候群になります。これについてはすでに本を出しました。
血液脳関門は非常に選別精度の高いバリアーです。あるものだけを通し、残りは通さないのです。この細胞構造は腸の細胞構造と似ています。腸細胞に似た細胞でできていて、ここでも、細胞同士が非常にきつく密着しています。やはり、ゾヌリンという特別なタンパク質で接着されています。異常細菌叢が産生する毒素でこの接着剤は溶かされるので、血液脳関門でも、同じことが起こり、その関門を開けてしまいます。微生物の毒と部分消化のタンパク質などが関門を越えて脳へ入ります。そこから脳機能に障害をきたし、学習、社会スキル、認知などに障害の兆候が表れます。また、てんかん発作にもつながります。
そこから腸心理症候群がはじまります。症状としては、自閉症、ADHD/ADD,識字障害、運動障害、学習、行動、社会性の障害などです。そして、これらの症状のある子供たちの80%は、ほんのちょっとずつの異常しかないため、どの分類にもはいらず、医者は、「心配ない」と言ったり、「経過観察」したりして、診察を繰り返し、貴重な価値ある時間が奪われ、無駄な時間だけが流れます。子供は、すぐに、緊急に助けなければなりません。そんな子供は診断されることなく大きくなります。正しく治療しなければ、症状はなくなりません。
彼らはGAPSの大人になります。薬物依存は彼らがよく選ぶ道です。二つの理由があり一つは肉体的なものです。彼らの脳は、ある栄養、物質をほしがります。本当は、体に入れてよいものではありません。彼らは悪の連鎖の中にいて、自分を害するものをもっとほしがる、異常細菌叢をほしがる、という生理学的なものがあります。
もう一つは、心理的なものです。彼らは学校など通いながら子供から十代へと成長するのですが、つたない社会スキル、友達をつくることができない、社会に属することができない、友達にバカ扱いされる、一緒に遊びたくない、と言われる、何をしても友達に勝てない、それで、自尊心がかなり傷つけられています。十代になると、とにかく社会に入るためなら何でもすると思うようになる。誘われさえしたら、求められさえしたら。薬物は、そのうちの一つの道です。
これらの子供たちは、レクレーショナルドラッグには、違った反応を示します。みなさんご存じのとおり、英国政府は以前、大麻を危険が少ないとし、危険性の低い薬物だとしたため、この国でよく出回るようになりました。一年後、精神科の医師たちが警鐘を鳴らし始めました。精神異常の様相を訴える青年たちが激増し、統合失調症の診断を受けるようになりました。1回の大麻使用の後からです。パーティに行くと、ちょっと大麻を使ったりしますが、みな統合失調症になるわけではありません。しかし、GAPSの十代はかかりやすいのです。彼らは少量の大麻使用1回で統合失調症になってしまいます。
うつも、疑いなく、GAPS症状です。これらは消化系の異常なのです。精神科の医師はそれを知りたくないのです。現代精神医学の父フィリップ・ピネルは、1800年代に、その長い輝かしい医業ののち、「精神異常は腹ではじまる。損傷した腹からである」と結論づけました。それが彼の医療人生の結論です。現代精神医学ではそれを生徒に教えず、現代の精神科医はそれを知りません。もう知りたくないでしょう。症状を抑えるだけの薬をたくさん使っていますから。強迫神経症、躁鬱病、それらの王である統合失調症、これが大人のGAPSです。すべて消化異常です。
私のクリニックではGAPSプロトコルで治療しますが、かなりよく効いています。精神科の薬に長い間頼っているほど、治すのは困難になります。一回だけ異常のあった青年なら、かなり治療効果が高いです。治せます。私の夢は、あるセンターをつくり、第1回目の精神病的エピソードのあった青年を治療するのです。薬物治療に入る前にGAPS栄養プロトコルに入れます。そこに入れて、栄養療法を行い、体をきれいにし、統合失調症や躁うつ病に一生苦しまなくてよいようにします。うつや、強迫神経症もそうです。≫
3.3.11
腸から全身に広がる症状
腸生理症候群ですが、生理とは体のことで、神経系を除くすべての臓器です。神経系は腸心理症候群に入ります。それで、腸から血流を通してくる毒素の排出に際して、次のような症状をきたすようになります。
肺から毒素を排出するために、ぜんそく、その他の慢性的肺障害、皮膚からは:湿疹、赤み、かゆみ、その他、出たり引っ込んだりしてなんだかわからない皮膚疾患、尿からは:慢性膀胱炎、夜尿症、膣カンジダ症など。
なぜなら、尿道にも細菌叢があり、また、ギャグ層という少し複雑な名前のものがあります。これは粘膜を守る粘液の層です。しかし、腸から吸収されて血流にのる毒素は、尿に交じって排出されます。この膀胱に集められた毒素が入ってくると、この粘膜を守る層が壊れて、尿をできるだけ早く排出しようとします。それでこの人は毒素のまじった尿を常に出すようになり、その粘膜も慢性的に損傷するようになり、この人は慢性膀胱炎になるのです。医者たちはどう治療してよいかわからないのです。急性膀胱炎は抗生剤を使いますが、慢性には抗生剤もステロイドも使えず、どうしてよいかわかりません。心身症とも言われて精神科に送られたりします。それが慢性膀胱炎になる道のりで、子供の場合は夜尿症です。また最近では夜尿の大人も増えています。普通恥ずかしくて誰にも言えないのです。何が起こるかというと、深い眠りに入ると、膀胱が集められた毒素を持ち続けることができなくなります。つまり、毒素があるために、持ち続けることで膀胱を損傷してしまうのです。そのとき目が覚めなければ、尿を出してしまいます。夜尿症は、GAPS栄養プロトコルを始めると、かなり早い段階で消失します。
また、毒素が粘膜を通して排出される場合、どの粘膜についても、通るとき、炎症が起き、副鼻腔炎、後鼻漏、鼻炎、歯肉炎、膣炎、下痢・便秘その他を引き起こします。
自己免疫も出てきます。全身的におきるので、免疫系も逃げられません。この人の自己免疫は、タンパク質とペプチド複合体が損傷した腸壁から吸収されることによって引き起こされます。自己免疫とはなんでしょう?体が自分の体の組織を攻撃するということです。分子模倣のためです。これはまずリューマチと連鎖球菌の研究から知られるようになりました。20世紀初頭のことですが、連鎖球菌に感染すると、その菌の粘膜の分子が、心臓弁膜のコラーゲン質の粘膜と似ていることから、免疫系がのどで連鎖球菌に抗体を持つと、同時に心臓弁膜を攻撃するようになります。そしてリューマチになります。これが分子模倣、交差反応です。
この地球上のものはすべて相互関連しています。私たちの体だけ孤立してはいないのです。私たちの体の器官は、バクテリアや、虫やライオンやネズミや・・・動物たちと多くが似ています。あなたの細胞が、あるタンパクを敵として認識したら、生涯、その認識が変わりません。その情報をT細胞の中に、生涯保持します。しかし、免疫系は、非常に複雑な器官で、まだ完全に研究が進んでいません。T細胞は多発性硬化症をおこし、ミエリンを壊しますし、また、1型糖尿病を起こしたりしますが、そういったT細胞を皆持っています。しかし、免疫系がよくバランスがとれていれば、そのようなことは起こりません。免疫系のバランスをとるのは腸内細菌叢です。それで、腸内細菌叢が異常となれば、免疫系もバランスを失い、食物、ウィルス、毒素など、何千というタンパク質の情報を覚えているT細胞が突然コントロールを失います。それで、突然多発性硬化症を発症します。T細胞がミエリンを攻撃するからです。自己免疫は腸内細菌叢からおきます。
免疫系が自己組織を攻撃する抗体をつくり、1型糖尿病では、すい臓細胞が攻撃されており、セリアック病では、小腸が攻撃されており、MS,自閉症、その他の神経的問題では、神経系が攻撃されており、しかも、攻撃を受けるのは一つの組織に限らないのです。同じような抗体が、自閉症、統合失調症、強迫神経症、そううつ病、の患者さんたちにみつかります。自己免疫の嵐が起きているのです。免疫系がバランスを失ったからです。
続けますと、自己免疫では、多発性硬化症、リューマチ性関節炎、1型糖尿病、セリアック病、骨関節炎、ろうそうなどがあります。また、あらゆる関節炎もそうです。自己免疫は深刻な病気です。それが深刻化する前に起こることは、腸壁から流れ出す多くの毒素がありますが、タンパク質のみではありません。たとえば、イースト菌の産生した毒素もあります。それが血流へ入ると、様々なタンパク質とくっつきます。それがコラーゲン分子のようになります。コラーゲンは、体をちゃんと形作るためのものです。コラーゲンがないと、体は地面に這いつくばります。コラーゲンのおかげでちゃんと立っていられるのです。そして、コラーゲン分子の破片が多くあります。毒素の多くは、コラーゲン分子に取りつくことが多いのです。取りつかれると、その三次元的な構造が変わります。そこに免疫系が来ると、「異物だ」と認識し、攻撃します。これも自己免疫のようなものです。完全な攻撃ではないにしても、関節などを痛めます。体が炎症をおこし、その部分を修復し、掃除して、毒素を取り除いても、しばらくたつと、他の関節が痛みます。そして、数日して治ったら、またしばらく後に他の関節が痛みます。これが移動性アルトロージャです(migratory artrogia と聞こえますが、辞書ひいても出てきません・・・訳注)。これらは腸壁からの毒素で引き起こされるのです。同じように移動性の症状がおこります。コラーゲンは、体中にあるからです。MEや繊維筋痛症, 慢性疲労、アレルギー、偏頭痛、その他の頭痛、慢性膀胱炎、皮膚疾患(乾癬、湿疹、など)もGAPSの症状です。
ぜんそく
肝臓が有毒物質に対処できないとなれば、次はすべてが肺にぶちあたります。不消化の食物、微生物などです。普通は、肺が対処するのはガス関連です。ガスに代わる物質は、ガスにして肺は排出します。粘膜毛様体エスカレーターというものがあり、小さな細胞で上部に毛があり、上を向いています。それで、肺表面のマクロファージが有害な細菌や毒素をのみこみ、肺の内腔に送り、上へ上へと送り、吐き出させます。
しかし、毒素負荷が大きい場合、あるいは、肺についた毒素が非通常なものである場合があります。肝臓が対応しているはずなので肺で対応するようなものでないものです。そこで、気管支のある部分を損傷します。その損傷を修理するため、入り口と出口をふさぎます。気管支を高速道路だと思ってください。高速道路上で事故があれば、舗装道路が損傷したら、大型タンクローリが壊れて置き去りにされていたりしたら、それを修復するためにその区間の入り口と出口をふさぎ道路を閉鎖しなければなりません。そこに機械を入れて取り除き、舗装作業ができます。
このように、肺が気管支痙攣でやろうとしていることがあります。気管支痙攣がはじまると、ぜいぜい音がはじまります。呼吸が難しくなり、かなり恐ろしく思うでしょう。それが起こるのが大体子供が1歳から2歳のときです。親は恐くなり、医者に行きます。
医者は、「ぜんそくだ」と言い、薬をのませて、気管支の出入り口を開きます。高速道路の事故で出入り口を閉鎖しない場合、どうなりますか?早く修復しろと言われても、多くの車が高速で行き来しているのです。修復ができますか?できません。建設業者も手を付けられず、さらに、その上を多くの大型車が通るので損傷は大きくなります。次第にその損傷が人命にかかわるようになります。これについては、後で説明します。
ぜんそくは昔は軽い症状でした。第二次世界大戦前までの文書を読むと、ぜんそくは軽い病気でした。医者はぜんそくでの死は見たことがありませんでした。それは軽い病気で、最初の喘鳴がでたら、医者は親に温かいものを飲ませるように、起き上がった姿勢でいればよいと言いました。ほんの10~15分で道路の修復が終わりました。現代ではどうでしょう?処方された薬で、最初の喘鳴で気管支の出入り口を開けたため、気管支の修復が行われず、損傷はさらに深くすすみます。薬のためにぜんそくは死を招く病になりました。英国で6分に一人の割合で子供がぜんそくの発作でかつぎこまれています。昔は非常に軽い症状でした。死に至る食物アレルギーは、ぜんそくの「完全な制御下」でおこる、というのが、科学者たちの見解です。
2.3.11
肝臓への打撃
腸壁が損傷しているとどうなるのでしょうか?
腸壁が有益細菌に守られておらず、また、病原体微生物に毒素攻撃されているため、その統合性が退化しています。腸細胞が退化し、きつい接着面が開いて、部分消化の食物を通してしまい、それが食物アレルギーや、食物不耐性をおこし、損傷した腸は毒素や微生物を血流へながし、体全体に毒素がまわり、免疫系は自己免疫を増します。
では、脂溶性栄養・毒素の通る道はどうでしょうか?それは脂肪の小塊として吸収されますが、直接血流へ行かず、リンパへ行きます。リンパは集めた脂質をリンパ管を通して直接右の心臓へ運びます。肝臓は通りません。それで、脂溶性栄養素・毒素を解毒する第一の臓器は肺です。それで、肺は、脂溶性の毒素が最初にあたる部分です。
それでは、肝臓で何が起こるかについてみていきます。GAPS症状のある人の場合です。腸から腸壁を通して毒素が川のように血流へと流れ出します。毒素、不消化の食物、微生物などが第一の港である肝臓へと行きます。肝臓はもちろん、それほど多くのものに対処できません。それだけのものを処理するようにできていません。それで、腸がダメージを受けたら、かなり早い段階で肝臓はブロックされます。肝臓で交通渋滞です。あらゆる種類の毒素が次々に入ってきて対処できないのです。これも、あれも、流れてくる、対処できない、それで、たくさんの物質が対処できず、対処できないまま肝臓を通っていかざるを得ません。環境からの毒素には、重金属、フェノール、ペトロケミカル、接着剤、農業関連の農薬、パーソナルケア製品、洗剤、可逆剤などなどがありますが、これらのものは、皮膚から入ります。皮膚にモイスチャライジングクリームを塗り、デオドラント、染髪、マスカラ、シャンプー、リンス・・・これら化学製品で、皮膚や頭皮や口などに使うものは、化学物質が入っていて、それが数秒以内には血流に入ります。最初の港はやはり肝臓です。肝臓は腸からの毒素のみならず、そういった環境からの毒素も対処しなければなりません。
人生ずっと沢山の化粧品を使ってきた人でも、腸内細菌叢が損傷した途端、もうマスカラは使えなくなります。突然マスカラにアレルギーとなるのです。それか、その他のものに。
また、体自身の代謝も対処できなくなります。神経伝達物質というものがあります。これは、脳神経同士の伝達の際に必要なのですが、その多くの役割を果たし終えれば、肝臓へ送られ、分解され、リサイクルされます。しかし、肝臓がブロックされてしまうと、それが未分解なまま、体のあちこちで見つかります。それがたくさんある人、少しある人があり、分子形成が変わってしまった物質などもあります。もちろん、これが神経系に問題を起こします。精神異常、神経の異常、心理的問題、そういったあらゆる問題となります。このように、腸が病むと、肝臓機能が病みます。つまり、腸内細菌叢が異常だと、肝臓もブロックされているということです。≫つづく
1.3.11
腸細胞のはたらき
絨毛の図
こちらが絨毛の図です。この長い指が絨毛です。これを覆っているのが腸細胞です。この細胞が消化を完成させます。食べ物の成分の分解をし、吸収します。この腸細胞は隣同士、互いに固く接着しあっています。非常にきつく接着しています。そこではゾヌリンという特別なタンパク質がノリのようになり、完全に密着しています。栄養素が腸の裏地を通る唯一の道は、腸細胞に取り込まれて、調べられ、消化分解され、もう一方に通していき血流へと行く方法です。しかし、GAPS患者さんの場合、このきついはずの接着面がはずれています。細菌や微生物がこのゾヌリンを溶かす毒素を出して、接着をはずすのです。そしてきつい接着がほどけ、多くのものが腸壁を通ってしまう、それが腸漏れ(リーキーガット)です。 (参考:日本語の「腸漏れ」ではインターネットサーチしてもさほどかかってきませんが、英語でleaky gut をサーチすると、多くのサイトや画像が検索できますので、お試しください。)
腸細胞の図 (右図)
腸細胞の拡大図 (左図)
たしかに、消化系の調子が悪い人々は多くいます。しかし中には、深刻な異常のある人もいて、クリニックに来て第一声が自閉症のことではなく、消化異常について話し始めるのです。また、少数ですが、消化系の問題を感じたことはないという人もいます。便は大丈夫ですし、ゲップもしないし、腹痛もない、と。なぜなら、消化系は補われているのです。しかし、食事療法にのせると、学習、行動、その他多くの症状がなくなっていくのです。つまり、その人にとっても消化系の異常があったという証拠です。たとえ、その人が深刻な消化異常に苦しんでいなかったとしても、です。これは軽度の障害の場合によくあります。軽度の識字障害や運動障害です。何の問題もないと思っている人々を食事療法にのせるのは難しいのですが、いったん乗せると、様々な関連していた症状がなくなっていきます。
28.2.11
母乳育児後の負荷
そこから予防接種が加わってきます。子供の免疫系が損なわれています。予防接種を受けるだけの準備がありません。その候補者ではないのです。予防接種には多くの有害な物質が含まれています。動物タンパク、抗原などを入れる準備がありません。しかし、世界では何百万人という子供たちがワクチンを打たれていますが、自閉症や学習障害になりません。また、私のクリニックに来る子供たちの中には、最近では全くワクチンを打っていない子供たちがいます。それで、ワクチンが自閉症の原因ではありません。自閉症の「原因」の一つではありません。ただ、そうなる要因のある子供たちにとっては、また一つ課せられた重荷となります。子供を自閉症に近づける要因の一つです。
そして、通常使われてきた離乳食が加わります。通常は穀類と粉ミルクを普通あげます。たとえ母乳をあげていても、粉ミルクを足すようにと言われます。
そして、高度に加工された赤ちゃん用のごはんです。これは実際非常に消化の難しいものです。その他の穀物ベースの食事は、異常細菌叢の子供には不適切です。そうして、公然と腸内毒素症ができあがります。そこから腸壁の統合性への損傷がはじまります。腸壁がザルのようになり、有毒物質、微生物、不消化の食べ物、それらがすべて血流へ流れ出し、体全体に配られます。
また、部分的に消化されただけの食べ物が血流にあるのを免疫系が感知し、「コレハ、タベモノデハナイ」「異物だ」と言って、攻撃します。食べ物の中のある成分に対してT細胞を作り始め、子供は食物不耐性と食物アレルギーを持ち始めます。毒素が来る、となると、免疫系が攻撃します。そして微生物も入ってきます。顕微鏡検査をやったことのある人、ライブ血液分析を行った人は、血液中にモノが漂っているのを見たことがあると思います。あらゆる大きさ、形のものです。腸が完全なら、血流に入っていくはずがありません。しかし、入っている。もちろん免疫系はこれに反応し、多くの反応が不適切なものとなります。この患者さんの免疫が不均衡であるため、過剰反応しやすく、アレルギー的、アトピー的、自己免疫的な方法での反応をしてしまうのです。
自閉症への道筋
私のクリニックでの典型的シナリオはこうです。今回は腸と心理、腸と生理の両方でお話しします。つまり、腸ではじまり、全身的になる症状についてです。
診察時、子供や大人である患者さんのことを話す前に、母親のこと、あるいは祖父母のことを話します。そうすると、人々は、遺伝のことだと思います。それよりずっと重要なこと、同じぐらい重要な、出生時に親から受け継ぐものがあります。それが腸内細菌叢です。私の発見では、自閉症、識字障害、ADHD,運動障害、その他の行動および学習障害の子供は、100%について異常な腸内細菌叢をもつ母親がいます。その腸内細菌叢を出生時に子供に受け継ぎます。
現在の科学によると赤ん坊は胎内では無菌です。産道を通るとき、口から母親の腸内細菌叢がはいります。それが子供の腸内細菌叢になります。膣周辺の細菌は、大腸周辺からきています。大腸周辺にいるものは膣周辺にいて、産道にいます。また、父親の細菌叢は彼の大腸周辺にいるものと同じで、母親との接触で定期的に共有しています。それで、母親の産道にいるものが、子供が獲得するものです。母親が異常な細菌叢をもっていれば、その異常な細菌叢を子供が受け継ぎます。
新生児の免疫系は未熟です。生後20日以内に腸内細菌叢の確立が行われますが、免疫系はその影響をもろに受けます。腸内細菌叢が異常であれば、免疫系も損なわれています。よくあるものは、耳の感染症。これが次から次に起こり、グルーイヤーの診断で次々に抗生剤の投与です。そして、新生児が持つほんの少しの有益細菌叢も一掃されます。それが繰り返され、さらに損傷します。次に起こりやすい感染症は胸部感染症で、また抗生剤で治療されます。さらに腸内細菌叢が損傷され、免疫系が損傷されます。これが1歳までに起こることが常です。
通常、1歳までは母乳育児です。現在、世界ではミルク育児が多いですが、教育によりミルク育児から頑張って母乳育児にする若い女性が増えています。母親が子供に母乳をやるとき、彼女の細菌叢は異常ではあるものの、自分の細菌叢に対する抗体があります。免疫に守られています。100%ではなくても、幾分かは守られています。その防御システムを母乳で子供にあげることができます。それで、母親の異常細菌叢があるけれども、母乳育児の間は、子供には幾分かの防御があります。≫つづく
26.2.11
腸内細菌を破壊するもの
腸内細菌叢が損なわれるのは何によるのでしょうか?
・抗生剤 ・ステロイド、避妊薬ピル ・その他の薬品 ・ストレス、 ・栄養のない食事 ・感染症、 ・病気・粉ミルク育児 ・老化 ・公害 ・放射線 ・アルコール、 ・有毒化学物質 ・歯科治療
上のリストのいくつかはご経験があるでしょう。現代では疑いなく抗生剤がナンバーワン要因です。抗生剤はよい細菌叢と悪い細菌叢のどちらも殺します。疑いなく抗生剤は何億もの人々の命を救います。今日の医学では不可欠です。しかし、よい細菌叢と悪い細菌叢のどちらも殺します。
問題は、有益細菌、プロバイオテック細菌は壊れやすい方のものだということです。彼らが先に逝く。それから病原体が死に始めます。もちろん回復しますが、また微生物によって回復するまでの期間が違います。数日で回復するもの、数週間、数か月かかるものがあります。それで、病原体が入り込んで住み着くすきを与えます。住み着いてしまうと、それを追い出すのは非常に難しくなります。有益細菌が入ってきても追い出せるほどになります。
よく研究の進んでいる二つの菌属がありますが、彼らは抗生剤に非常に強く、西洋にはびこっています。一つはカンジダ属の中のイースト菌(酵母)で、あらゆる種類の抗生剤に強く、正常下では有益細菌の制御の下にありますが、有益細菌が破壊されると、全盛となり、自分たちの定着場所を確保します。もう一つはクロストリジウム菌で、100種類ほどがいて、すべて神経毒素を産生し、神経に影響します。これは腸を含めた二つの脳神経に影響するだけでなく、彼らの一種である破傷風菌という菌は、地球上のあらゆる土壌にいて、胞子で増えるので、一掃することはできません。煮沸しても冷却しても、何をしても生き残ります。胞子が発芽するのに、何年も待つことができます。
それで、健康な人間が健康な細菌叢をもっていたらどれだけ多くの強力で危険なクロストリジウムが住んでいても、腸内で有益細菌が優勢なら、支配下においています。住む場所をふやしてやりません。また有益細菌は解毒し、毒素を中和しますので、彼らの毒は害を与えません。しかし、有益細菌が抗生剤の投与によって一掃されてしまうと、クロストリジウムは抗生剤に耐性があるので、全盛となるのです。広い範囲に住み着き、増え広がるばかりではなく、彼らの毒素は中和されず、腸の裏地を通っていきます。そして血流に入り、脳に到達すると、多くの神経的精神的兆候をひきおこすのです。
抗生剤の投与による有益細菌の一掃でおこる、たった二種類の病原体菌属の過剰増殖でもこのようなことが起こります。それで、抗生剤の投与のあとは、かならずプロバイオテックのものをとり、発酵食品をとらねばなりません。しかし、あいにく、医者たちはそれをあまり知りません。患者に言いません。勧めたりもしません。単に抗生剤をあげるだけです。
ステロイド、避妊薬も腸内細菌叢を壊滅的にします。あいにく、現代女性たちが家庭を持つ前の非常に早いうちからこれをのみ、それが腸内細菌叢にかなりのダメージを与えています。ストレスやその他の薬品が長い期間続くと、非常に強い打撃です。腸内細菌叢の構成が変わり、数多くの不快な兆候へと導きます。その他、粉ミルク育児も腸内細菌叢を完全に変えてしまいます。そのため、最初に起こるのがアレルギー、アトピーの症状である湿疹やぜんそく、その他多くの症状です。水っぽい耳垢は粉ミルクの子供に共通して起こります。それから、老化。年を取るとプロバイオテックを多くとらねばなりません。また、常に発酵食品をとらねばなりません。公害、放射線、アルコール摂りすぎ、歯科治療などもそうです。歯科医があなたの歯や口に入れるものはほとんど有毒です。腸内細菌叢に毒です。それから何週間もあなたが飲み込むものは有毒となり、腸内細菌叢を殺していきます。それで、歯科医は患者さんに、治療から数週間はプロバイオテックをとり続けるように言わなければなりません。非常に重要です。≫つづく
免疫系の85%は腸壁に
全免疫系の80~85%は腸壁に位置しています。一日に何十億の好中球が腸壁を通り過ぎます。これが主要な免疫器官です。そして、腸内細菌叢と85%の免疫系が常に会話しています。絶え間なく、です。主要な免疫の均衡保持者が腸内細菌叢です。腸内細菌叢が混乱し、異常となり、不足となったら、免疫系はそこで不健康となります。ほとんどの人々にまず起こるのは、主要な免疫アームであるTh1とTh2免疫が不均衡となります。不均衡となるとこの人はアレルギーになります。適切な反応ではなく、空気中の花粉、化粧品、シャンプー、食べ物、環境的物質、などに対して免疫系は不適切な反応をするようになり、アレルギー反応をおこすようになります。 (図は講義に使われたものではありません)
こんな人に会ったことはありませんか?これまで何のアレルギーもなかったけど、突然牛乳にアレルギーになった、1か月後にマスカラにアレルギーになった。そして、洗顔剤に、香水に、ラノリンにアレルギーとなり、羊毛の服を着られなくなった。そして、その他多くのものに波及します。この問題は注意深く元をたどれば、抗生剤の連続投与などがあったはずです。あるいは他に腸内細菌叢を損傷するようなことが起こったのでしょう。
腸内細菌叢が損傷すると、免疫は均衡をなくし、環境に適切に反応できなくなります。
細菌叢がビタミンをつくる
ビタミン産生も細菌叢の機能の中で非常に重要なものです。食物を消化吸収するのみならず、彼らはあらゆる種類のビタミンを作り出しています。これらは食物から容易に取り出すことができないものです。ビタミンB群は細菌叢に作られています。私たちの腸内細菌がビタミンB群の源です。B1,B2,B3,B6,B12など、それからビオチン、その他多くの自然物質です。さきほどサリーが話していましたK2の主要な源は私たち特有の腸内細菌叢です。腸内細菌叢がよく機能し、無欠であれば、これらのビタミンを作ってくれるのです。自然がこのように作られているのです。(参考:http://es-ful.com/esheal/vm.html)
ほとんどのビタミンは水溶性で体内に長くとどまりません。これらのビタミンが豊富な食事をしたりサプリをとったりしても体内に長くとどまりません。そして、それが流出して行ってしまえば、もうその瞬間ビタミン欠乏症です。またこれらのビタミンは、私たちの生存に常に必要なものです。それで、自然はどのように対処してくれているのでしょう?
完璧な解決策があります。体内に自分の工場があるのです。私たちの消化系に。そこが常に適切なたくさんの量のビタミンその他の活性物質を製造しているのです。そして、血流に常にたくさんの量を送り込んでいるのです。寝ていても起きていても、食べていても、断食していても、強制収容所にいて食べ物がなくても、体内工場がよく機能し、よく働いているなら、B12、K2、その他の栄養素を製造しているのです。
それで、この腸内細菌叢をなくすとき、我々は顔色が悪くなり、貧血になります。ビタミンB欠乏になるからです。私のクリニック、そしてほかの多くの医者の発見によると、私たちが何の貧血治療をしても、その人は顔色が悪く、検査しても貧血なのです。腸内細菌叢を回復しない限りです。腸内細菌叢こそがビタミンB群の源泉なのです。
解毒についてはさきほどお話ししました。細菌が有毒物質、発がん性物質をキレートし、排出します。そして、免疫系です。これが細菌叢の巨大な機能です。≫つづく
25.2.11
腸を統合する細菌叢
前のポストからの続き~
腸の健康と統合性
腸の健康と統合性は完全に腸内細菌叢の健康と統合性にかかっています。腸内には非常に精密な細胞である腸細胞があります。
これらの腸細胞は、陰窩の深みで常に生まれ、数日しか生きません。それからゆっくりと絨毛の頂上まで動いていくときに消化吸収の仕事をし、上へ行くほど成熟するのです。絨毛の頂点に達すると、彼らははじかれ散らされます。このようにして、腸の上皮は常に更新されその仕事をうまく片付ける能力が保証されるのです。
これを指揮しているのが有益細菌叢です。有益細菌叢がそこになければ、細胞たちは混乱し、変質し、ガン性となります。有益細菌叢が腸内にあれば、がんになることはありません。それを許さないのです。一方で、消化系のあらゆるガンは腸内細菌叢の損傷からきています。我が国第一の主要な癌である結腸癌は、腸内細菌叢の異常からきています。元をたどれば、ガンができる数年前から考えて抗生剤の連続投与があったのでしょう。あるいは腸内細菌を破壊したその他の強力な薬物や影響があったと考えます。
私たちに不可欠な腸の裏地、腸壁の話に戻りますが、この細胞再生活動は非常に活発です。休みなく、細胞が砕け散り、また新しい細胞が生まれます。この過程を統合しているのが腸の裏地、腸の細菌叢です。腸内細菌叢が損傷すると腸の裏地が悪化し、変質し、この人は食物を適切に消化吸収できなくなります。そして、部分的にしか消化されていない食物が血流に流れだし、食物アレルギーや不耐性をもつようになります。同時に毒素が血流に流れ出すこともはじまります。
適切な消化吸収は正常な細菌叢なしでは行われません。彼らがこの世に存在するあらゆる消化酵素、また、ビタミン、ミネラルを腸の裏地を通して運ぶ物質を出すのであり、彼ら良好に機能する細菌叢なしにはミネラルを吸収できません。亜鉛、マグネシウム、カルシウム、その他の必須ミネラルを吸収できません。これらのミネラルが腸の裏地を通っていくためには、運んでくれるものがなければなりません。微生物のつくるある特別な酸にキレートされ、有機的な形にして血流へと送り込まれるからです。その形をしていてはじめて体が認識し、使用するのです。しかし、市販のサプリなどの有機ミネラルをとっても、よく機能する腸の裏地がないなら、吸収されて体に使われることはないでしょう。≫ つづく
24.2.11
腸内細菌叢の役割
消化系について話すには、そこに何があるか、それがどのように消化管のめんどうをみているかを知る必要があります。第二の脳のハウスキーパーであり、免疫系の臓器であり、私たちに栄養を与え、守り、解毒するもの、それが腸内細菌叢です。
ここにいる皆さんは腸内細菌叢をごぞんじでしょう。プロバイオテックについても。スカンジナビアの科学者たちが最近事実として証明したのは、遺伝的物質でないもので、あなたの人体の全細胞の90%は、腸内細菌叢です。私たち自身なのは10%のみです。この体の殻のみであり、微生物世界を包んでいるだけです。それをこれまで無視し、10%の殻のことだけを考えてきたため、今日の悪い健康ステータスの兆候を引き起こしています。
そこで、体の主要な部分を占める腸内細菌叢の働きをみていきます。人間の消化系を取り出して、平面にしたとしたら、テニスコートになります。これは巨大な表面で、外界からのものが体内に入った時に必ず触れる部分です。「自然」は完璧な解決法をくれていて、その1ミリの隙間も開けずすべての面に分厚い微生物の層をつくっています。ウィルス、真菌、プロトゾア、その他の微生物で私たちの細菌叢はできています。そして、この分厚い細菌の帯は、腸内のプロバイオテックな微生物です。彼らは体内で非常に数多くの機能を担っています。そしてこれを単に殺菌しようとするなら、その人は死に至ります。
第一に彼らは、食物や飲料とともに体内に進入してくるあらゆるものから守っています。彼らはあらゆる種類の抗生剤を産生します。あらゆる種類の抗ウィルス剤、抗真菌剤があり、寄生虫が孵化するのを防いでいます。多くの寄生虫が食物や飲料とともに侵入するのを防ぎます。そしてさらに消化過程で、副産物としてたくさんの毒素を出します。私たちの体内にいる細菌叢は毒素物質を捕まえ、それを解毒、中和ができないとしても、体外に出すことができます。あなたの便は微生物でできています。彼らは絶え間なく増え、また、自ら数日で死にます。それで、いかなる毒素もつかまえ、死ぬまでつかまえておき、便に入って排出されます。
ここで、重金属のことをお話しします。重金属は、大きな問題で、これが原因で自閉症、ADHD,識字障害、統合失調症、慢性疲労症候群、その他数多くの慢性的な退行的症状になると説く著書もあります。政府も認めるように、海を我々は汚染したため、すべてのシーフードは水銀を含んでいる。それで、魚をあまり食べないようにアドバイスしています。しかしながら、魚を食べることを減らさなかった人々は、制限した人と比べて、概してより健康であることもわかっています。
科学でわかっているのは、我々の細菌叢が、最初で最重要のバリアとなり、水銀、鉛、アルミニウム、ヒ素、その他の有毒な重金属、発がん性物質、その他多くの毒素が体内に進入したものや、体内でつくられたものから守っているということです。「キレート」するのです。キレートという言葉は、ギリシア語のキャリアから来ていて、つかむ、カニの爪という意味があります。つまり、水銀や鉛の分子をつかみ、はさみ、そのまま排出されるのです。私が入手した科学論文では、ラットを二つのグループに分け、有機水銀を飲ませました。第一グループのラットは正常な腸内細菌をもっていました。第二グループは、強力な抗生剤を投与して細菌叢を殺菌していました。その中に有機水銀を飲ませ、解剖してあらゆる組織を調べました。
研究結果として、正常な腸内細菌叢のあったラットでは水銀の1%が血液中で発見されたのみでした。一方、有機水銀の90%以上が殺菌されたラットの血中に発見されました。
つまり、第一かつ最重要の環境からの重金属、毒素汚染、発がん性物質など、私たちが環境にもたらした毒素からの守りは腸内細菌叢であるのです。これが完全無欠で、機能良好で、健康なら、好きなだけ魚を食べてよいのです。水銀、鉛、PCB,その他多くの汚染物質から守られるのです。
腸は第二の脳
ナターシャ・キャンベル・マクブライド MD
@ワイズトラディションズ会議UK2010のレクチャーより
今回このようにUKでウェストンAプライス財団(WAPF)の第一回会議が開かれましたことを大変うれしく思います。これは非常にすばらしい団体で、サリー・ファロン先生が来てすばらしい講義をしてくださったことを光栄に感じます。
サリーは、英雄的女性です。彼女は、アメリカという企業、食品産業、薬品産業、農業産業、畜産業すべての大企業を相手に戦っています。相手にするのに、決して小さいものたちではありません。彼女の団体は、最初は小さな集まりでしたが、今は大きくなりました。およそ12000人の会員がいます。このすべての人々はこの地球のあらゆるものを変えようとしています。
人間は、ネズミのように地上に増え広がりましたが、私たちは、消費しすぎています。破壊的な農業、破壊的な生活様式で。この星に対して課税が大きすぎ、消費しすぎています。この星のリソースへの借りは、子供や孫が返すのです。これを消費するだけでは明日はありません。それを変えようとしているのがウェストンAプライス財団でみなさんのような方たちです。ここで人類が生き残るようにしたら、この星も生き残るでしょう。今、産業や大企業、それを支える政府のおかげで、この星を破壊へ導いています。私たちの母なる星です。母を破壊したら、どこで生きていきますか?
腸心理・腸生理症候群
今日の題名は、腸心理症候群、腸生理症候群についてです。どちらもGAP症候群です。2004年に腸心理シンドロームについての本を出版しました。現在、腸生理シンドロームについて書いています。すべての身体的症状が消化管とのかかわりがあるというのがその内容です。
腸は、免疫系の85%をもっていて、主要な最重要の免疫臓器ですが、第二の脳があるともいい、この二つの脳は互いに話し合います。消化系は臓器の中で最重要の部分であり、体の基本です。
「あらゆる病は腸に始まる。」これはヒポクラテスの言葉です。
科学が発達し、研究が進めば進むほど、これが真理であったことがわかりました。そして、腸心理症候群(GAPS)の本では、消化系と脳の機能について述べました。二番目の本では、消化系とその他の臓器の関係を説いています。多くの慢性的、遺伝的症状がこの時代人々を苦しめています。
つづく
21.2.11
19.2.11
妊娠・出産・育児の栄養は特別
第一に、子供を作る前から妊娠中、発達中の子供に対して、非常に栄養豊かな食事をあげていました。
第二に、スペースをあけること。これは大変すばらしい習慣です。南太平洋やアフリカでは、毎年子供を作ることは大変悪いこと、罪深いとされました。それで、あらゆる方法でスペースを空ける努力をしました。自然の避妊や、アフリカでは、子供が二歳になるまでは特別なネックレスをして、「今は妊娠ダメ」と示していました。それで夫はほかの妻と関係をもちました。
第三に、若者に正しい食事を教えました。これは現代では行っていません。特に若い女性がベジタリアンであることがかっこいいとされています。そして大豆食品と野菜、ダイエットシュガーをたべています。そのため、悲劇以上のことが起こっています。これを修正するのにこれから何年もかかるでしょう。
こちらのフィジーの女性は長い長い距離を歩き、身ごもっている子供のために特別なカニを取りに行きました。
妊娠中の女性に対する栄養はもっと強調されねばなりません。
このアメリカ美人の妹は15か月後に生まれ、やはり美人です。
しかし、顔の三等分した真ん中の部分が未発達です。狭いです。歯のパレットが狭い。母親が妊娠の間に十分な間をとらず、栄養ステータスの回復と構築がなかったのです。子供だけではなく母親の健康、家族全体の健康がかかっています。子供の感情的な問題もあります。
この兄弟は生まれた間は3年です。
また、生後栄養高密の食事をし、肝油をとり、バターを食べました。3年あけたので、母親が回復し、父親も回復したでしょうか・・・たぶん。下に生まれた子供も同じだけの愛情を得て、また上の子供の嫉妬心などもあるでしょうが、どの子どもも最適の発達が約束されねばなりません。
私たちには多くの情報リソースがあります。プライス博士は、「とにかく教えて、教えて、教えるのだ」と言われました。伝統人たちは本能とインスピレーションに従いました。私たちは、科学、知識、教育を使うのです。それで、多くの教育教材をそろえています。まず、パンフレットで、非常に大切な情報がのっています。会員になると、季刊誌をお送りします。あちらのテーブルにはその他の情報があります。私たち全部が教師になるのです。また、ジャーナルがあります。健康な赤ちゃん、心臓病のもの、これはウェブサイトでも提供しています。ウェブサイトがあり、買い物かごをつけました。ニュートレンド出版から本も出ています。このセミナーのDVDもあり、より多くの情報が入っています。5時間半ものです。「Oiling Americaアメリカオイル漬け」の本ではコレステロール神話について載せました。また、プライス博士の本もお読みください。
まとめますと、伝統的な健康食では、農業漁業畜産から、料理法、保存法まで、あらゆるものが栄養を最大限に引き出し、取り入れることができていました。現代では、食品の栽培、料理法、保存法すべてで栄養は最小限しかとれなくなっています。そして、現代では健康の危機があります。その解決は一つです。妊娠からの栄養に気を付けることです。
オメガ6,3、塩
39:44~
第8の原理:オメガ6とオメガ3脂肪酸が同量である。
こちらは、未開地の伝統食と現代食の中のオメガ6と3の割合です。現代食では、オメガ6が非常に多いのです。これは現代の植物油のとりすぎからきています。平飼いの鶏の卵はオメガ6と3がほぼ同量です。しかし、多段ケージの鶏舎飼いの卵はオメガ6が非常に高く、20:1です。天然の魚と養殖の魚もこのような違いになります。この不均衡の解決のためには、植物油をとらないこととともに、少量の亜麻仁油をサラダにつかうと、それがオメガ3を供給します。また、オーガニックの動物脂肪をとるとよいです。
第9の原理:すべての健康的伝統食で塩をとった。
海塩や岩塩、アフリカで塩のないところでは、ソディウム豊富な草を料理につかいました。酵素の活性化またタンパク質の消化のために必要です。塩からとる塩素が塩酸をつくります。
最近、あるドクターの話で、塩をまったくとらないダイエットの人には寄生虫がいるとおっしゃっていました。塩酸がつくられないからです。炭水化物の消化に必要です。塩は消化に必要です。だからこそ、塩を使うと食物がおいしくなるのです。重要な働きとして、脳の発達に必要です。授乳中の女性は塩をとるべきで、離乳食にも塩が必要です。その他、甲状腺などでも必要なのです。ほかの食品同様、真の塩を得ることは簡単ではありません。現代では、塩から大事なミネラルを抜き、アルミニウムベースの添加物が使われます。 それで、未精製の塩を使うことが重要です。セルティック海塩などにはミネラルが含まれています。
18.2.11
植物油の災難
これは損傷した動脈です。これにより、心臓病、ガン、老化、免疫異常、脳の発達阻害がおき、特に繁殖機能と肺に悪いのです。
これらの産業は飽和脂肪を悪魔化するキャンペーンをはりました。動脈の閉塞、ガンの原因、炎症など、なんでも飽和脂肪のせいにしました。そして、これは完全に間違いです。
飽和脂肪は体に非常に重要です。食物からとらなければ、体がつくります。炭水化物から。それで低脂肪食の人は炭水化物にかじりついて飽和脂肪をつくるのです。粘膜、骨、心臓、肝臓も飽和脂肪が必要です。肺は飽和脂肪なしには機能しません。腎臓、免疫、必須脂肪酸、解毒のために必要です。
ヨーロッパでの研究で、飽和脂肪摂取が最少の国では心臓病が多く、飽和脂肪摂取が最大の国では心臓病の羅漢率が低いです。
未開地の食事では、多価不飽和脂肪としてはカロリーの4%でしたが、現代食では20%以上です。これが巨大な災難をもたらしています。
これらの植物油を今度はマーガリンやショートニングなどの固形物とするために部分水添という工程を通ります。複雑な添加と漂白の工程をへて最後にピュアーな植物マーガリンができます。そして、大々的な宣伝広告をします。原料は非常に安価だからです。
液体の多価不飽和脂肪は、体のあちこちで制御できない反応をおこします。個体の多価不飽和脂肪は、体内の化学反応を阻害します。酵素やレセプターを阻害します。動物性脂肪を避けて、部分水添された(トランス)植物性脂肪をとると、結果は、生化学的混沌です。あなたの体では、動脈硬化、心臓病、ガンなどができているかもしれません。またホルモンのはたらきも阻害します。
アメリカの政府はついにトランス脂肪は悪いと言い始めました。飽和脂肪と同じぐらい悪い、というのです。実際は正反対の結果なのですが、まだ教育が必要です。スーパーの棚を見ると、バターのおいてある棚はせまく、あとは全部マーガリンやその他のトランス脂肪です。加工食品すべてにはこのトランス脂肪が含まれています。
バターの良い点ですが、牧草飼育のバターにはより大きな利点があります。ビタミンA,E,D,ミネラル、などなど。スーパーの普通のバターにも良いことが多くあります。(39:44)
植物油の危険性
私は若いとき低血糖を患いました。血糖値が低かったのですが、その治癒は多くの脂肪をとることによるものでした。しかし、多価不飽和脂肪酸はとりませんでした。わずか4%が多価不飽和脂肪酸でした。現代食と正反対です。
脂肪の種類について申し上げますと、飽和脂肪は室温で個体、オリーブオイルなどの単価飽和脂肪は室温で液体、冷蔵庫で個体。多価不飽和脂肪は、冷蔵庫でも液体で、現代の植物油にあたります。こちらは飽和脂肪の分子です。
・・・ここでのポイントは、飽和脂肪と単価飽和脂肪は加熱しても変わりません。害がありません。長持ちします。安定しています。多価不飽和脂肪は不安定です。空気や熱に触れると、遊離基が体に多くの損害をもたらします。
下図は、加工油のフローチャートです。種子植物から油をとると、真っ黒で、匂いが強く、非常に汚いかんじです。それで、巨大産業の工場で、高温、化学物質で、漂白され、匂いをとり、出てくるものは、きれいに見える液体です。少し黄色をつけて、バターを思わせるようになっています。これには多くの遊離基がはいり、有毒です。遊離基はナイフのようなものです。体に損傷を与えます。非常に反応が激しく、体中で思わぬ反応をおこします。(栄養の伝統パート2(9))
17.2.11
大豆の大問題
時間の関係で、大急ぎでお伝えします。大豆はマメ科です。マメ科の問題は毒素を多く含みます。大豆の問題は、これらの毒素を出すのが非常に難しいということです。そして、次のようなものが大豆の中に非常に高いレベルで含まれています。
フィチン酸(ミネラルの吸収を阻止)。プロテアーゼ(タンパク質の消化を阻害)、イソフラボン(エストロゲン様で甲状腺の問題、エンドクリン阻害)、レクチン、マンガン(赤ちゃんの粉ミルクでの大きな問題。乳児に有毒で、脳に有害。自閉症と同じ症状になる。また、粉ミルクはコレステロールが入っていない。乳児にはコレステロールが必要。)シュウ酸塩などです。
伝統文化で大豆を用いたやり方と現代の大豆製品との違いは、伝統的には発酵して少量を食べたのですが、現代では高度に加工されたものを大量にとります。特にベジタリアンはこれを大量にとります。どんなに強調してもしすぎることがありませんが、これらは偽物の食品です。工場でしか作られず、自分では作れません。よく包装され、本物のような形をしています。このような食品に似せた物質を取り入れたくありません。
アジアで大豆は必ず食べる食品という神話があります。しかし、アジアでは少量を食べるのであり、日本食の必食は魚で、中華料理の必食は豚です。
大豆を食べさせた動物の問題
多くの種類の動物で、不妊、甲状腺の病、肝臓障害がみられます。しかし、米国の大豆食品の推進者たちは、顔色一つ変えず、「人間にはこういった問題を起こさない」と言います。私は起こすことを知っています。
それでは、豆乳と真の牛乳のどちらがよいですか?真の牛乳は自然の与えた完全食で、豆乳には合成されたビタミンD2、乳化剤、高レベルのエストロゲン、その他多くの反栄養素が含まれています。
乳児用粉ミルクに関しては完全にひどい状態で、乳児はこのエストロゲンをアジアでの通常摂取量の10倍とっています。スイスの推論では、毎日4~10錠の妊娠抑制薬を飲むのと同等であるとしています。これに加えて多くの反栄養素を生後すぐの非常に壊れやすい期間に飲ませています。さらに、アルミニウムとフッ素も多く含まれています。
よい情報源として"The Whole Soy Story" という本があります。その他、私たちのウェブサイトwestonprice.orgに多くの情報源があります。(29:07)
朝食シリアルと学習障害
中身は、エクスクルードされた朝食シリアルと、殺菌された無脂肪乳、フルクトース入りのオレンジジュースです。おそらく殺虫剤を使ったオレンジです。
よい朝食をとるのは非常に重要です。高脂肪、良質タンパクの朝食です。我が家では、主人が朝食を作り、私は夕食を作ります。彼はベーコンを使ってクリエーティブなものをつくります。ベーコンをフライパンにしき、パイナップルやりんごなど、フルーツを置きます。そして、スクランブルエッグには卵黄を追加します。ジャガイモ料理の残りを刻んでラードで焼きなおします。ラード大匙1で、一日のビタミンDがとれます。そして、スムージーです。ホールヨーグルト、ケフィア、ココナッツオイル、卵黄入りです。これがよい朝食です。
オートミールが好きな方は、ロールドオーツを一晩水に浸し、何か酸を入れます。リンゴ酢、ヨーグルト、レモンジュース、ホエイなど。あなたが寝ている間に、有益な菌たちがあなたのオート麦を予備消化してくれます。
ところで、今日、穀類をまったく食べられないという人々がいます。この原因には二つあります。一つ目は、子供で腸が未発達である場合、第二は、よく処理していない穀類を与えたのが早すぎたためそのまま不耐性ができたのです。穀類を食べるには、よく発達した消化器が必要で、しかも、よく処理されたものでなければなりません。
翌朝、お湯をわかし、未精製塩を加え、このオート麦をよくよく加熱し、オートミールができます。これにナッツやココナッツをトッピングします。甘いものがほしいなら、ここに天然の甘味を足します。私たちは甘いものが全然だめとは言いません。みなさんには味覚があり、それを尊重しなければなりません。否定するのではなく、道理をわきまえて使うのです。それで天然の栄養が豊富な甘味料を適量使います。メープルシロップ、はちみつ、などです。このオート麦は、水に浸して加熱したことで、すべてのミネラルが解放されていますので、脂溶性活性剤が必要です。それで、脂肪を加えます。さらに、糖が血液にまわる速度を落とすことができます。それで、血糖値の急上昇、急降下を防ぎます。それで、オートミールにはクリームかバターを入れます。私はバターを4さじ入れます。もっと多くてもよいのです。(26:03)
13.2.11
加工炭水化物からの神経毒
現代、私たちが穀物を処理する方法は、エクストルーダ、押し出し機です。これで朝食シリアルを作ります。こちらの窓から押し出されてきますが、超高温、高圧がかけられています。コーンフレーク、チェリオ、ポップした穀物、パフした穀物が出てきます。これは大変パワフルな産業で、この押し出された穀物に関する研究結果を公表しないようにする力があります。私のところには、これで作られたシリアルに関する研究結果が2例もたらされました。
一つはシリアル会社が行ったもので、研究結果はカギのかかったキャビネットに入っていますが、ポール・ステッドという人が、"Fighting the Food Giants" (巨大食物産業との戦い)という本で明らかにしました。
そこでは、ラットを四つのグループに分け、1).普通の麦、2).ビタミンと水、3).水のみ、4).エクストルーダーで押し出し加工されたパフ麦 を与えました。ラットの生存期間は、1).一年以上、2).6週間 3).4週間、4).2週間でした。
もうひとつは、ローレン・ザーネという人の研究で、これも出版されませんでしたが、電話で話してくれました。こちらでは、3グループに1).ラットシェルRat shell, 2)コーンフレーク、 3)コーンフレークの箱 を食べさせました。
ラットの生存期間は、1)一年以上 , 3)箱を食べたラットは 2)コーンフレークを食べたラットよりも長く生きました。コーンフレークラットは、箱ラットの中の1匹めが死んだ日に全滅しました。箱ラットは、飢餓により、ゆるやかに力を失いましたが、コーンフレークのラットは、動揺し、ケージを走り回り、互いをかみつき、ひきつけをおこし、その発作中に死亡しました。解剖の結果、腸へ続く神経細胞に異常がありました。腸は第二の脳です。非常に強い神経毒なのです。栄養の伝統パート2(6)