18.2.11

植物油の危険性

第7の原理

 
伝統食に使われていた脂肪の量についてですが、様々なばらつきがあります。30%と、あまり脂肪をとらなかった文化もあり、エスキモーのように80%が脂肪であった地域もあります。

私は若いとき低血糖を患いました。血糖値が低かったのですが、その治癒は多くの脂肪をとることによるものでした。しかし、多価不飽和脂肪酸はとりませんでした。わずか4%が多価不飽和脂肪酸でした。現代食と正反対です。  

脂肪の種類について申し上げますと、飽和脂肪は室温で個体、オリーブオイルなどの単価飽和脂肪は室温で液体、冷蔵庫で個体。多価不飽和脂肪は、冷蔵庫でも液体で、現代の植物油にあたります。こちらは飽和脂肪の分子です。

・・・ここでのポイントは、飽和脂肪と単価飽和脂肪は加熱しても変わりません。害がありません。長持ちします。安定しています。多価不飽和脂肪は不安定です。空気や熱に触れると、遊離基が体に多くの損害をもたらします



下図は、加工油のフローチャートです。種子植物から油をとると、真っ黒で、匂いが強く、非常に汚いかんじです。それで、巨大産業の工場で、高温、化学物質で、漂白され、匂いをとり、出てくるものは、きれいに見える液体です。少し黄色をつけて、バターを思わせるようになっています。これには多くの遊離基がはいり、有毒です。遊離基はナイフのようなものです。体に損傷を与えます。非常に反応が激しく、体中で思わぬ反応をおこします。(栄養の伝統パート2(9))