19.7.11

脳は脂肪でできている?

ナターシャ先生とドナ・ゲーツのインタビューつづき
http://www.youtube.com/watch?v=ylju4YQcDi8&NR=1

I:私の息子は、隠れて冷蔵庫のバターにかじりつきますが・・

D:彼らは脂肪が必要なのです。生の脂肪が必要で、それによって発達中の骨にミネラルを運ぶのです。大人でも必要です。骨粗しょう症になりたくありませんし...。

また、脂肪についてですが、脳が脂肪を必要としています。母乳の50%は、生の脂肪です。

N:脳は脂肪でできています。脳の乾燥重量でいえば、多くが脂肪です。脳の乾燥重量の12%は、アラキドン酸という、ある特定の脂肪酸です。

アラキドン酸は、バター、卵黄、動物性脂肪からとります。毒素負荷の子供、自閉症に限らず、統合失調症、うつ病、その他多くの心理、精神障害の人たちは、たくさんのアラキドン酸を失っています。

毒素と体内の炎症のため、それが細胞膜から漏れ出すのです。文字通り、重篤なうつ病、強迫神経症、統合失調症の人たちの脳のMRスキャンを行うと、脳が縮んでいるのです。脳の縮小化です。脳細胞を形成している重要な物質がたくさん漏れ出ているからです。それで、子供たちはアラキドン酸を多く含むものが必要です。鳥の皮、ポークの脂、ビーフの脂、バター、チーズ、卵黄などなどが必要です。

 

D:消化の問題に帰りますと、お子さんは、脂肪、タンパク質、ミネラルが不足していますが、最初に解決すべきは腸で、適切に消化できなければ、体に取り入れられません。

N:腸壁、腸の裏地を治さなければ、それが壊れたままでは消化吸収ができません。

私の本には、腸細胞をたとえた図がのっていますが、

健康な腸細胞は、ブラッシングボーダーという繊毛がついていて、そのそれぞれに酵素がついています。ブラッシュボーダー酵素です。この酵素で消化プロセスが完成するのです。そして腸細胞が吸収します。自閉症の子供では、その毛の部分がほとんどなく、酵素も十分に作られません。消化も吸収もできないのです。消化不全、吸収不全で、栄養不全となります。

同時に、栄養の源であるはずの腸が毒素の源になっています。毒は出すが、子供には栄養がいきません。そのため、腸を治さねばなりません。それで、食事法が最重要なのです。

この食事法では、病原体に餌となり、腸細胞に困難を与えるような食物を除去します

それが、加工炭水化物と糖です。この食事法で許されているのは単糖類で、熟した果物、非でんぷん質野菜、はちみつ、ドライフルーツです。その他、すべての穀類、イモ類などのでんぷん質野菜も除去します。豆類、パルス類も最初の段階では除去します。消化が難しいからです。時間が経過し、腸が治り、これらの食品に対応できるようになれば、消化しやすいものから徐々に導入します。

D:また、料理や準備の仕方も重要です。たとえば、私たちのBEDROK(BED療法で自閉症の子供を救う!)のプログラムでは、すべての糖がだめですが、果物は、甘くないもの、すっぱいものを許しています。クランベリー、ブルーベリー、イチゴ、パイナップルなど。また、この子供たちは、発酵野菜やヤングココナッツケフィアを飲んでいて有益細菌が増えているので、それらの菌が糖を食べてくれます。また、私に関しては、雑穀は善しとしています。

自閉症の子供の10人中8人は血液型がAです。キヌア、ミレーはこちらの食事法では許しています。これらは、真の穀類というよりは、種子類です。高タンパクです。

しかし、その準備を徹底してやります。種子類穀物を洗って、水に24時間以上浸し、発酵のための何かを入れます。それで予備分解し、フィチン酸を分解します。この水を捨ててから料理しますが、そうすると、非常に消化がよいです。

人間は、食物を見て、よい食物だけど、消化しにくそうだとわかるのです。何ができるか、と考えて発酵をさせました。発酵により、栄養が数百倍になりますし、より消化しやすくなります。そして体内に入れるのに最適になるのです。その中には、目に見えない数多くの「生き物」がいるのです。彼らが胃酸をつくり、腸壁を守る裏地をつくり、と、すばらしいものなのです。

たとえば、セロトニンは腸で作られ、脳に運ばれますが、体全体がこの腸内から有益を受け取るのです。

私の理解では、腸内細菌叢は、身体で何が起きているかを感知しています。脳が二つあり、一つは腸で、もう一つが脳です。腸は内的神経系と呼びます。脳は中枢神経系と呼びます。二つの脳はつながっていて、一つのものとして機能しています。

微生物が腸壁の細胞とコミュニケートしていることが研究されていますが、腸壁に、栄養を送るための血管をつくるようにコミュニケートしているし、また、中枢脳とコミュニケートし、腸へとまた情報を返答し、体にカルシウムが必要、何の栄養が必要、と知らせます。

私自身も長年発酵食品をとっていますので、直感が鋭くなってきています。私の体が今何を欲しているかが正確にわかります。発酵食品が私の体を浄化します。

発酵食品をとっている仲間たちもよくいいます。体がよりきれいになったと。有益細菌は、腸をきれいにします。それで肝臓もきれい、血液もきれい、細胞もきれいになってきます。そして、自分で今何が必要かを知るのです。

私の家に尋ねてくる人の体が今、何が必要か、わかるのです。体に化学物質や毒素を多く持っていると直感がわかないのです。直感が鋭い、それが正常な健康体だと思います。

N:それで、こういった食事療法を最低数年やり、期間は個別に違いますが、比較的短い期間で結果が現れる場合と、数年かかる場合がありますが、こういった年数が腸を治し、有益細菌の構築のためには必要です。

そうなれば、子供がたまに友達の誕生パーティに行って甘いものを食べてきても影響されなくなります。もう腸の裏地が治った状態であれば。適切に吸収し、毒素の排出がありません。添加物や化学製品、着色料、多くのひどい毒物を食べても、有益細菌の解毒作用は、それらに対処する能力があります。甘いものを食べたり、いろいろたべても、問題とならないのです。それで、自閉症の子供も、腸の裏地が治り、有益細菌が再構築されれば、毒素にそれほど反応しなくなります。ふつうのパスタ、パン、ケーキ、アイスクリームなどを、たまになら食べてもよくなります。ただ、普通の子供たちのように、毎日毎日そういったものを食べ続けているようにはしない方がよいです。その食生活自体、全く健康的ではありませんので。

以上、ドナ・ゲーツとDr.ナターシャのインタビュー録画の翻訳 終わり