3.3.11

ぜんそく

第二の寄航港である肺についてみていきます。

肝臓が有毒物質に対処できないとなれば、次はすべてが肺にぶちあたります。不消化の食物、微生物などです。普通は、肺が対処するのはガス関連です。ガスに代わる物質は、ガスにして肺は排出します。粘膜毛様体エスカレーターというものがあり、小さな細胞で上部に毛があり、上を向いています。それで、肺表面のマクロファージが有害な細菌や毒素をのみこみ、肺の内腔に送り、上へ上へと送り、吐き出させます。

しかし、毒素負荷が大きい場合、あるいは、肺についた毒素が非通常なものである場合があります。肝臓が対応しているはずなので肺で対応するようなものでないものです。そこで、気管支のある部分を損傷します。その損傷を修理するため、入り口と出口をふさぎます。気管支を高速道路だと思ってください。高速道路上で事故があれば、舗装道路が損傷したら、大型タンクローリが壊れて置き去りにされていたりしたら、それを修復するためにその区間の入り口と出口をふさぎ道路を閉鎖しなければなりません。そこに機械を入れて取り除き、舗装作業ができます。


このように、肺が気管支痙攣でやろうとしていることがあります。気管支痙攣がはじまると、ぜいぜい音がはじまります。呼吸が難しくなり、かなり恐ろしく思うでしょう。それが起こるのが大体子供が1歳から2歳のときです。親は恐くなり、医者に行きます。

医者は、「ぜんそくだ」と言い、薬をのませて、気管支の出入り口を開きます。高速道路の事故で出入り口を閉鎖しない場合、どうなりますか?早く修復しろと言われても、多くの車が高速で行き来しているのです。修復ができますか?できません。建設業者も手を付けられず、さらに、その上を多くの大型車が通るので損傷は大きくなります。次第にその損傷が人命にかかわるようになります。これについては、後で説明します。



ぜんそくは昔は軽い症状でした。第二次世界大戦前までの文書を読むと、ぜんそくは軽い病気でした。医者はぜんそくでの死は見たことがありませんでした。それは軽い病気で、最初の喘鳴がでたら、医者は親に温かいものを飲ませるように、起き上がった姿勢でいればよいと言いました。ほんの10~15分で道路の修復が終わりました。現代ではどうでしょう?処方された薬で、最初の喘鳴で気管支の出入り口を開けたため、気管支の修復が行われず、損傷はさらに深くすすみます。薬のためにぜんそくは死を招く病になりました。英国で6分に一人の割合で子供がぜんそくの発作でかつぎこまれています。昔は非常に軽い症状でした。死に至る食物アレルギーは、ぜんそくの「完全な制御下」でおこる、というのが、科学者たちの見解です。