11.2.11

発酵で酵素ゆたかに

サリー・ファロンの講義より

第五の原理

第五の原理は、伝統食において酵素と有益細菌のレベルが高いことについてです。
酵素には三つの基本的タイプがあり、代謝、消化、そして食物に含まれるものです。代謝酵素には1000ほどが発見されており、動き、考え、修復するといったあらゆる化学反応に酵素が必要です。代謝酵素の機能は、解毒です。健康なら厳しい断食など必要ありません。体自体が一日中クリーニングをしつづけています。消化酵素は22あり、すい臓と唾液腺 が作っています。食物酵素は、アミラーゼは炭水化物を消化しリパーゼは脂肪、プロテアーゼはタンパク質を消化するもので、食物に含まれています。これらの文化では食物を発酵させ、酵素豊かにしました。それがあなたの消化を助けるのです。だからこそ発酵食品は力とスタミナを与えるのです。体が自ら何かを作り出して消化するということをしなくてもよいからです。

酵素豊かな食物の例として、生の乳製品があります。ここでも、数多くの酵素があり、殺菌によって破壊されています。生の肉と魚、特に生で時間のたった肉、生のはちみつ、熱帯の果物。りんごやグレープフルーツは酵素はあまり豊かではありませんが、熱帯の果物は酵素ゆたかです。低温圧縮オイル(エクストラバージンオリーブオイル)、最後に乳酸発酵食品、保存のためのものですが、多くの酵素を作り出します。もっとも典型的なものはサワークラウトがあります。乳酸発酵で、ほとんどなんでも発酵できます。サラミもそうです。ヨーグルト、果物、グラブラックス、飲み物も発酵したものがよいのです。

これら発酵食品のもう一つの利点は有益細菌です。最近10年の間にパラダイムシフトがありました。突然気が付いて、人間の腸は無菌ではない、すべてを殺菌しなくてもよい、ばい菌に攻撃されているわけではない、実際微生物たちが腸の裏地としてバイオフィルムを作っていて、このため病気から防護している。免疫系の85%は、このバイオフィルムの作るものです。これらの細菌が食物を消化し、栄養の合成、ビタミンの合成、毒素からの防護、気分がよくなる化合物を作っています。この善玉菌がいなければ、私たちは死にます。

それで私たちは乳酸発酵して各種の調味たれ類をつくりますが、酵素と有益バクテリアを多く含みます。ここに作ってあるのはすべて栄養の伝統の本にあるものです。私はこれをスーパーローフードと呼びます。食事をすべて生にしなくてよいのです。料理したものにこのスーパーローフーズを添えればよいのです。そうすれば私たちに豊潤な酵素と有益バクテリアを提供してくれます。



またソフトドリンクとして乳酸発酵したものを進めています。一つは、コンブーチャ、古き良きルートビア、ジンジャービアも乳酸発酵されたソフトドリンクで、非常に健康的です。現在出回っているソフトドリンクに代わるものを、とみな必死で探しまわっています。これらのものを取り戻したいとおもっています。

栄養の伝統パート2(4)16:00