4.2.11

ビタミンK2

栄養の伝統(8)

プライス博士が研究した第三の脂溶性活性物質は、彼が活性物質Xと呼んだもので、現在では動物性K2として知られています。これは動物が緑の草などの植物性K1を取り入れて作ったものです。未開のスイスの村にあったオレンジ色のバターは、非常にビタミンK2豊富であったのです。


K2の働きは、成長で、特に顔の形成です。これが不足すると、顔を三等分した真ん中の骨の形成が悪くなり、顔が細くなります。また、葉酸とカルシウムを歯や骨に送り形成すること、K2の豊富な人の唾液では虫歯になりません。これが虫歯予防です。フッ素や歯磨き粉ではありません。オランダの研究では、K2は、動脈の石灰集積と炎症を予防し、K2不足から起こる心臓病を予防し、それらすべては、これまで食べるなと言われてきた食物に含まれています。K2は、骨髄合成と、学習能力にかかわっており、正常な再生に重要です。


これらのビタミンA,D,Kは、ともに協力しており、AとDは細胞にタンパク質合成を指示し、Kは、ADの合図に従って、タンパク質を活性化します。また、分離された形ではなく食物からとるもので、肝油、その他の今日お話ししている栄養濃密な食物からとります。


ビタミンKは、動物性食物のみからとれるのではなく、植物からもとることができます。納豆は発酵にかかわる菌がK2を作ります。少しくさいので、私は次のものからとるのが好きです。ガチョウのレバーパテです。チーズは優れた食源です。脂肪のみならず発酵されています。卵黄、チキンのレバー、脂肪のついた肉、これらは動物たちが屋外で日光に当たっていたらすばらしい食源です。サワークラウトも食源です。