16.7.11

解毒を助ける


I: 何かネガティブな反応(ダイオフ、個体激減減少、後退現象、メンケン反応etc。訳者注)があるということは,食事法が効いているという意味にとらえていいのですか?

N:ある意味ではそうです。それは解毒の作用です。自然療法家、ホメオパス、その他の自然療法のドクターたちはこれについてよく知っています。子供について言えば、この反応をコントロール下(耐えられる限度下)に置くことが重要です。

対処法のひとつは、プロバイオテックをほんの少量から導入し徐々に増量することが大切です。その増量のしかたも、子供によって個別に違います。速く次の段階に行ける子供もあり、ずっと長くかかる子供もいます。特に、自閉症の他にてんかんのある子供は、もっとゆっくりに調整します。

多くの自閉症の子供はてんかん症状があります。この思春期に起こるてんかんの背後には毒素があります。



脳内で毒素が蓄積して、レベルが高くなると、体が放電して一度に毒素を消そうとします。それで、てんかんは、浄化の過程で起こっているというわけです。子供自身がその解毒法を続けているわけです。てんかん発作の後は、子供たちはより明瞭になっており、前より「できる」ようになっており、ある意味、コミュニケーションもよくとります。このように、この症状を起こしているのは毒素です。それで、てんかんの症状のある子供には特にプロバイオテックをより慎重に増やします。そうでなければ、てんかん発作を引き起こす恐れがあります。

また、解毒のために良いこととして、生しぼりジュースがあります。これが主要なキレーションであり、解毒治療です。私は、小さな子供たちには薬品によるキレーションを支持していません子供たちは、食べ物で治療すべきだと思っています。自然アプローチです。ジュース絞りは、水銀やその他の体のあらゆる毒素の解毒のために長い間行われて効果のあった素晴らしい方法です。ジュースの導入も、ほんの少量から始め、徐々に増やします。そうすれば、重篤な解毒反応はありません。(市販のビン詰や缶詰のジュースはこれにあたりません。訳者注)

I:ある程度やっても治らない場合、親たちが「この食事法は役に立っていない!」と言って、またコカコーラやポテトチップに戻っていくことがありますが、親には何を理解してほしいですか?

D:ひとつ理解すべきは、甘いものを食べることを許すことです。自然には糖があります。果物、野菜にも糖が入っており、それを腸内細菌が食べます。体内環境系を整えれば、甘いものを導入してよいのです。何か甘いものがほしくなってコーラを欲しがる場合ですが、体内環境が整った後なら、その前に飲み続けるより害が非常に少ないでしょう。また、同時にヤングココナッツのケフィア発酵飲料や、有益細菌の発酵飲料をとっているなら、一日の終わりにカップケーキやコーラを飲んだとしても、前と同じ反応ではありません。まず、子供は、砂糖を非常に欲しがります。この国では、甘いものと塩辛いものを特にひどく欲しがります。しかし、すっぱい食品がありません。発酵食品ですっぱいものを取っていると、その甘いものへの強い欲求がなくなります。ヤングココナッツケフィアをとって3,4日たつと、もう甘いものへの要求が消えた、という言葉をよく聞きます。それで、それは始める人にとっては朗報です。

それで、何か一つから始めたいという場合、子供がなかなか食べてくれないものより、ヤングココナッツケフィアのようにおいしい飲み物で始めるのは善い方法です。子供たちは亜鉛不足でもあるので、味がよくわからないというのもあります。それで果物や野菜の甘みでは足りないのです。ヤングココナッツケフィアは、ステビアなどを加えてもやはりすっぱいのです。しかし、それを子供が取り始めると、内的環境系が整い、ブロッコリがおいしいことがわかり、食べ始めるのです。しかし、甘いものを取り始める以前に、まず有益細菌主体の内的環境が必要です。

I:つまり、一定期間は砂糖をとらないようにしているのですか?

D:そうです。私の仕事は、長い間、浸透性真菌感染のある大人が対象でした。自閉症の子供のいる母親に真菌感染があり、母親たちは知らずにいました。

現代子供を生んでいる母親の親世代はベビーブーマーです。彼女たちはまず抗生剤をよく飲まされていました。その子供世代は最初から抗生剤をよく投与されました。この抗生剤が浸透性真菌感染を引き起こしました。子供はそれに感染し、この世に生まれ、やはり真菌感染があります。それで、私の提唱するBED食事法では、砂糖をまったく入れていません。

最初にイースト菌を制御下に置くこと、同時に腸内細菌叢を築き上げる、それによって消化が改善され、細菌たちがビタミンB群をつくり食品からミネラルを吸収し、それを保ち、ミネラルリッチな血液を作り、腸で拾い上げたミネラルを他の臓器に運び細胞に送ります。血液は酸性に傾かないようにしたいものです。少しアルカリ性に傾く方が望ましいです。なぜなら、イースト菌やばい菌が繁殖しやすくなります。それで、食事法でそのようなことに気を配りながら行います。そうしている間に体にエネルギーができるようになり、副腎や甲状腺が元気になります。ボディエコロジーダイエット(BED)では、脂肪を重要視します。ココナッツオイル、パームオイル、松の実オイルなどをとり、自閉症の子供たちがよい脂肪の値を示すようにします。また、カボチャの種油もよいです。ほかには、生バターがすばらしいです。腸内を覆い、細菌たちがそこにとどまり、コロニーができるようにします。

つづく